パーキンソン患者さんのリクレーションリハビリ

 パーキンソン病患者さんのリハビリは精神的負担をかけずに、できる範囲で楽しく行うリクレーションリハビリが効果的です。病気の特徴として

筋肉が固くなる:固縮
 前屈みの姿勢になる。仮面様顔貌。
動きが少なく遅くなる:動作緩慢
 身体を動かすときの最初の動作がなかなか出来ない。
 寝返りや身体をひねる動作ができくなる。
手足がふるえる:振戦

【パーキンソン患者さんの姿勢】


 リハビリを行うときにこの特徴を改善・進行予防していけば良いと思われます。もう一つ、昔やっていた運動はドーパミンの影響を受けにくいという特徴があります。そして精神的負担をかけるリハビリは病状を悪化して適していません。比較的早期・軽度からのリハビリが効果的です。重度の方は、無理しないで、出来るところから始めましょう。

前屈み姿勢の予防:うつぶせ寝で曲がった筋肉が伸ばされます。
1日に2−3回、空腹時にうつ伏せになりましょう。(必ず傍に誰かいてください。進行した患者さんは起きられなくなったり、窒息の恐れがあります。)


無理をしないで、今日は出来るところまでという気持ちが大切です。




腹臥位療法(有働尚子より)

仮面様顔貌の予防
ごっくん体操〜自立度の高い方〜を習慣化しましょう。そしてよく笑う事が大切です。鏡をみながら、時々額に皺をよせたり、眉をしかめたり、イーウーと言って顔面の筋肉を動かしましょう。

誤嚥性肺炎の予防
ごっくん体操〜自立度の高い方〜をした後に、息を吸って、そして止めて唾液をゴクンとします。その後ハーと息を吐きましょう。(息こらえ嚥下)
この正常な飲み込みパターンを練習しておきましょう。

身体をひねる動作の予防
散歩の休憩で座り介助者の肩や耳を反対側の手でさわり体をひねります。
 
 
ここからは遊びです。相手の鼻をつまめれば『グッド』相手の頭を叩く事ができれば『ベリーグッド』です。こんな感じで遊びながらしましょう
 


【介助者の協力がある場合】



最初の動作が緩慢になることへの予防
太極拳のような、ゆっくりとした動きではなく、サンバや早いテンポの音楽に合わせて、歌ったり、踊ったりしましょう。
風船をふくらまして(患者さんができるところまで、ふくらまします。)
風船バレーをしましょう。手足の拘縮予防になります。
体調の良い時と悪い時では差がありますので、悪い時は気持ちよくやめて別のリクレーションに切り替えます。

ADL改善の予防
昔やっていた運動や趣味を思い出して、もう一度トライしましょう。みあたらなければ、散歩・旅行・グルメどんなものでも、満足感がある事であればOKです。
ハーモニカをやってみましょう。音楽は一番簡単なもので良いです。嚥下体操のすべてを習得・機能向上してくれます。さらに、複式呼吸も獲得出来ますので、咳き反射や肺活量の向上が誤嚥の防止になります。

パーキンソン病は、動作・進行度に個人差があります。

本人の出来ない・苦手な動作を獲得できれば良いのですが、あまり訓練的にしないほうが、長い目でみると良いと思います。

出来ない動作は、無理してやらないけど、また体調の良い時にやってみようか。というような感じで取り組んだほうが結果が良いと思われます。

リハビリの専門医ではありませんので、主治医や理学療法士に、自分の苦手な動作を相談しましょう。