〜口の渇き気になりませんか?〜

 唾液は、飲み込みの補助、口腔細菌の繁殖を抑えて歯周病・虫歯・風邪を予防するなど、さまざまな役割を持ちます。この唾液の量が減少すると、口腔粘膜や舌に違和感や粘膜疼痛が出現して、患者さん本人にとっては非常に不具合が多くなります。現在800万人の方がドライマウスの症状が少しはあると推定されています。ドライマウスの原因にはさまざまな要因があります。



【対処】

1. 一日の食事以外の水分量を約1g摂りましょう。最近ペットボトルを持参している方をよく見かけますね。年齢とともに腎機能も低下するため、体液水分量を増やしましょう。心筋梗塞や脳梗塞の予防にもなります。
2. 唾液腺マッサージを食前に習慣化してみましょう。
 
 
耳下腺: 上の奥歯の辺りを後から前へむかって10回ほどまわします。
顎下腺: 親指を顎の骨の内側のやわらかい部分にあて耳の下から顎の下まで
5カ所くらいを順番に各5回ずつ押す。
舌下腺: 両手の親指をそろえ、顎の下から上にグーット押す。
3. ブラッシングをすると歯と頬の間を歯肉マッサージすることになり唾液が流出します。また、食前体操にて口腔機能を向上しましょう。
4. 歯周病の定期健診を受けましょう。
 
5. 保湿剤・洗口液や潤滑剤を補助的に使用してみましょう。(歯科医院での 予約注文になります。薬品はあくまで補助的な手段として考えてください)
 
食生活
現代の食環境は、ファーストフードや噛まなくても飲み込める食品が多くなっています。噛まないことで口腔周囲筋が衰え唾液の量も減少します。普段の食生活を軟らかい食べ物から、良く噛み咀嚼する食品へと見直しましょう。噛みごたえのある食物を意識してゆっくりと噛むことが大切です。
 
唾液は精神的ストレスの影響を受けやすい器官です。『人前にでると口がか渇く』『緊張して食事が喉を通らない』など交感神経が刺激されると分泌が抑制されます。また、口腔内は非常に敏感な感覚器官です。粘膜疼痛は気にすることにより、さらに重度の自立神経症状を引き起こします。
このように、ドライマウスは現代の加齢現象の一つであるので、完治するのは難しい病気であります。重度の方はシェーグレン症候群という病気の場合がありますので、専門医にご相談ください。軽い運動後に旬の美味しい果物や野菜を食べて健康管理をしていきましょう。歯科衛生士は診療で唾液の流出量をよく観察している職種ですので、定期健診時にご相談してみましょう。