平成18年度 第1回 研究会

〜 食育 〜

〜歯科医からみた食育(心と行動に繋がる食育:モーニングスローフード)〜

日 時 : 4月19日 (水) PM7:00〜8:30
場 所 : 柏市健康管理センター2F会議室
講 師 : 柏歯科医師会会員  大石 善也

 近年、私たちを取り巻く『食環境』は大きく変化しました。社会(流通、ファーストフードや子供を取り巻く環境など)の変化により、食形態が欧米化したことや、『食』に対する知識不足が将来にどのような影響を及ぼすか、不安や危機感を感じています。

 先進国においても親子孫3代でこれほど『食形態』が変化した国は日本だけだといわれています。欧州は時代の変化の中においても、各国の伝統食を継続して、食が体に及ぼす影響を予知しています。

 昨年より日本では食育基本法が発足して、学校教育でも食育の講義が行われ始めました。(社)柏歯科医師会 地域保健医療委員会におきましても、本年度より食育研究会を立ち上げて歯科保健教育に導入したいと考えております。

 今回の研修会では、栄養士・歯科医師・歯科衛生士・農業関係者等の交流と『食生活を見直すにはどのようにアプローチしたらよいか?』を目的として、簡単な食育の基礎研修と『柏の食育』構築の今後の進め方について、食育研究会を開催しました。

柏歯科医師会 新会長 矢部布志夫先生の挨拶より開会されました。


 昨年より食育基本法が発足し、教育機関・厚労省・企業等で非常に熱心に事業展開している分野ですが、「食環境のよくない子供や大人に対しての支援・向上方法」は現実的に難しいと思われます。そこで、柏市内の小中学校に『柏の食育:モーニングスローフード作戦』という実施アンケートを現在収集しております。食事で「人との関わり方・人間関係・家族との会話」を検索することで、今問題になっている「キレル子供と犯罪」を含めた『食事による精神安定効果と味覚教育』を展開していく予定であります。


 モーニングスローフード作戦とは、子供達に朝食の意義を教育した後、休日に@テレビを消してA朝食を家族といっしょにBゆっくり食べるという課題を与えた後にアンケートを収集して、子供の環境を調査するとともに、家族との会話、孤食、心の中で感じていることを検討して、ボトムアップ形式の食育向上プランニング(動機と指導普及方法)を検討していく作業であります。

90名近い来場者が研修しました。

 研修会では、ピーナッツを来場者に2人1組みでたべてもらい『咀嚼』の見分け方を実習しました。子供で咀嚼をしないで食べている子供を見分ける、高齢者の咀嚼能力を見極めるという、実施研究です。

食育アンケート: 小学4・5年生 99名

土曜日か日曜日の朝ごはんのとき、テレビをつけないで家族でゆっくり食べましたか?





( 25/99 ) 家族とテレビをつけずにゆっくり食べた
( 41/99 ) 家族とテレビをつけていたがゆっくり食べた
(  5/99 ) 家族と食べたが、ゆっくりは食べなかった
 






(  8/99 ) ひとりでテレビをつけずにゆっくり食べた
( 11/99 ) ひとりでテレビをつけていたがゆっくり食べた
(  5/99 ) ひとりで食べたが、ゆっくりは食べなかった
 
  (  3/99 ) 朝ごはんは食べていない       { 無回答 1名 }


朝ごはんをゆっくり食べると体に良いことや、朝ごはんは体にとって大切なものであることをおうちの人に話しましたか?
      ( 41/99 )話した
      ( 56/99 )話さない      { 無回答 2名 }


朝ごはんを食べた(食べなかった)ときの感想や気持ちを教えてください。
・ 元気が出た。14人
・ おいしい。23人
・ 食べないとイライラする。4人
・ お昼まで満腹感がある。6人
・ 味がわかる。7人
・ テレビに夢中で味がわからない。6人
・ 家族で食べるとにぎやかで楽しい。6人
・ ひとりで食べるとなんとなく寂しかった。1人
・ 生きているかんじ。1人
・ 顎がつかれる。1人
・ おなかがすっきり。1人


朝ごはんのとき、家族とどのような会話をしましたか?
・ 一日の予定などを話しながら食べたから、にぎやかでおもしろかった。
・ テレビの話題


その他、朝ごはんのことや健康について何でも書いてください。
・ 和食と洋食どちらがいい?7人
・ パンと米どちらがいい?5人
・ 何を食べたらいい?3人
・ 赤・黄・緑・白・黒が入ったものがいい。3人
・ 朝は大切だが一番少なくて、夕食が多い。3人


今朝の朝食時間
0〜5分
7人
6〜10分
8人
11〜15分
4人
16〜20分
4人
21〜25分
2人
26〜30分
4人
31分以上
2人

 8月下旬に柏市内(小・中学校)の養護教員に対しての講演があります。そこで、さらに人数を1000人とした、実施アンケートを行い、『食環境の乱れた子供・大人に対する食育』を構築していきたいと思います。