平成18年度 第7回 研究会

〜 食育:食によるまちづくり 〜

(社)柏歯科医師会      
会長 矢部 布志夫    
歯科介護支援センター
 今回の研修会は、本年度のテーマ「介護予防の食支援」「口腔機能向上」「食育の動機づけシステム」の総括として、5段階のクリームシチューを試食しながら柏市の食育を考えてみたいと思います。
 近年、小・中学生の肥満は1割程度ですが、高脂血症は2割に達するというデーターが出ております。ライフステージをとうして、おいしい食事を安全に楽しく食べるために、小学生、青年、中高年、高齢者、要介護者がどのような『食行動』に気をつけて、メタボリックシンドローム・精神安定・介護予防をしていけば良いか?を検討してみます。

 ご出席の方は11月30日(木)までに柏歯科医師会事務所までFAX(04-7167-1027)をお送り頂きます様宜しくお願い致します。

 準備等の都合がありますので、お申し込みは必ず期限内にお願い致します。




日時: 12月6日(水) 午後 6:30〜8:50
場所: 柏市健康管理センター 2F会議室
内容: 18:30 飲み込みアニメーション(摂食時の口腔・咽頭の動き)
講師:柏歯科医師会会員 金剛寺 高宏  甘利 貞文
18:50 5段階食事法によるクリームシチューの試食
(介護食〜糖尿病食〜咀嚼食:ユニバーサルデザインフード)
講師:柏市健康推進課 栄養士 西村 治子
19:30 柏市小・中学生の食育モチベーションシステムの構築
モーニングスローフード作戦:柏市全小・中学校実施食育向上プログラム
講師:柏歯科医師会会員 大石 善也
20:40 質疑応答
20:50 解散

ご案内と申込書(PDF)申込書(Web印刷)



モーニングスローフード作戦について

〜食育モチベーションの向上〜

 地域医療委員会にて、9月より柏市内全小・中学校の3人に1人(11000人)に対して 食育向上プログラムを実施しております。第2回は12月の予定です。


 近年、子どもを取り巻く「食」の環境は大きく変化し、肥満傾向児は10%前後ですが、血中コレステロール値が200mg/dl以上の高脂血症児童が2割に近づいております。また「キレる」精神状態は、食事の不規則性(欠食)や高iな糖質の過剰摂取から起こる血糖値の乱高下が要因となります。一方、食べる速度と肥満の関連は多くの論文で述べられており、同じ量でも食べる速度が速いと太りやすいという研究も認められることから、スローフードの重要性が提唱されます。


「食」に関する指導は、知識を教えるだけではなく、知識を望ましい食習慣の形成に結びつけられるような実践的な意識と行動を育成することが重要です。さらに保護者を含めた家庭での食環境の向上が生活習慣病の予防には必要です。




 今回の課題食育体験アンケートは、生徒の意識回答を身体・精神への影響と会話・健康の正・負のイメージとしてすべてカテゴリー分類して数値とし、食行動との関連を考察しました。その結果、生徒から家族への伝達に相関を認めました。現時点の考えでは、
伝達が悪い現状把握⇒伝達出来なかった子の食行動の現状把握⇒何が困るか?⇒精神的影響 という組み立てで第2アンケートに向けて、考える食育の教材を作成しております。


 第2アンケートでは、第1回モーニングスローフードの回答(絵コンテ)と今回の食行動の結果を課題学習の実施する週の月曜日に生徒に見せて、解決策を考えてもらいます。 そして、金曜日に再度同じ課題(朝食について今回学習したことを家族に伝えて、日曜日にテレビを消して、家族と一緒にゆっくりと朝食を食べる)を与えて、月曜日に各学校で食行動アンケートを実施して終了します。第1回と第2回での意識(伝達)の向上と食行動の変容、また子どもの解決策を収集し教育現場や歯科講演資料を作成します。




第1回 モーニングスローフード 小学校結果







第1回 モーニングスローフード 中学校結果







中学校 欠食者身体・精神的影響






7回 ごっくんちょ研究会記録

     飲み込みアニメーション(摂食時の口腔・咽頭の動き)

講師:柏歯科医師会会員 金剛寺高広

飲み込みのメカニズムの講演後にクリームシチューを試食しました。



     5段階食事法によるクリームシチューの解説と試食

柏市健康推進課 管理栄養士 西村治子先生



     食行動CD〜健康的な食べ方〜

今回、学校歯科医や多職種向けにだれでも講演できるスライドを作製しました。
誰にでも親しみやすい内容として『誰と何をどのように食べる』をテーマに
『美味しく・楽しく・健康的に食べる』をコンセプトとしました。

     引き続きモースロ〜健康教育の効果〜講演しました。

モ−ニングスローフード作戦とは、食に関心が少ない方に『家族といっしょに、ゆっくり
と楽しく会話しながら朝ごはんを食べることは楽しいですよ!』というメッセージを伝え
るための、動機付けシステムです。朝食時の会話内容を分類し、数値として表し、『食』に
関心を持たせるためのコツ(相関関係)をエビデンスとして講演しました。


    栄養士の皆さまごくろうさまでした。クリームシチューはとても美味しかったです。
さすがにステージ5くらいの食品ではステージ1・2と比較して食感の違いを感じますがあらためて、流動食のみの要介護者の苦労が自分の舌で理解できました。

     今回、地域食育に熱心な農産物直売所の社長であられます染谷様もお見えになり、当会矢部会長の大変喜ばしく感じておりました。かしわでは柏市内の小・中学校の給食に取れたての農産物を納品しており、地域の地産地消に貢献されている営業所です。

●5段階食事法クリームシチュー