幼児のための食育


食育の目的: 幼児期は『食習慣』を決める第一歩となる大切な時期
  1. 体の中のしくみを育てること(健康な食事=健康な体)
  2. 心と人間性を育てること
  3. 食の知識を増やし、食べるために必要な技術や食べ物を選ぶ能力を育てること(必要な時期に必要な動機付け)
  • 食事は習慣性の高いものなので、毎日の食事が嗜好を作り、その嗜好が食習慣を作るので、幼児期の食生活が重要となる
おいしいと感じるしくみ: 過去の記憶と照らし合わせて評価する
  1. 舌の味蕾にある味細胞(唾液に溶けることが必要)→扁桃体
  2. 初めてのものや食べ慣れないものは危険と感じる→不快→満腹中枢→食べたくない(酸味・苦み)
  3. 食べ慣れたもの→快と扁桃体が判断する→摂食中枢→食べたい(塩味・甘味・旨味)
  4. 好きなものを食べて食欲を満たす→脳の中全体にβ―エンドルフィン(快感をもたらす神経伝達物質)とドーパミン(やる気をもたらす神経伝達物質)が出てきて『おいしい』
  5. 楽しい経験=好き、いやな経験=嫌い
子供の『好き嫌い』は大人が作る: 生まれつきの好き嫌いはない
  1. 扁桃体で判断する好き嫌いは、すべて経験による判断ですので生まれつきの好き嫌いは理論的には存在しない
  2. にんじん→『いつも食べているにんじんだ』という情報の蓄積→おいしいと評価(偏食が極端な子供が増えている)
  3. 離乳期・幼児期を通して多くの食品や味を経験することが重要
  4. 『がんばって食べようね』と励ます→嫌な経験として記憶
    嫌なものを残しても、好きなものを美味しく食べる経験のほうが大事です(幼児の『きらい』は『食べさせて』の甘え)
  5. 保護者の嗜好が子供に受け継がれていくケースが多い
食べることに興味を持てない子: こんなに食べなくて大丈夫?
  1. 間食のスナック菓子・甘味飲料で栄養をとっているケース
  2. 食事を楽しめるようになれば、少食は解決していく
  3. 家庭での食生活時間(毎食の食事量より食事の時間が大切)
  4. 大人の生活時間の影響で給食の時間に寝てしまう。
旬: 魚・野菜・果物が出盛りで、味も栄養価も最も高い時期
 春:  小松菜・竹の子・ブロッコリー・カリフラワー・そら豆・三つ葉・アスパラガス・玉ねぎ・山菜
 夏: じゃが芋・かぼちゃ・キュウリ・いんげん・トマト・ピーマン・ナス・とうもろこし
 秋: ねぎ・さつま芋・にんじん・さと芋・サラダ菜・ショウガ・きのこ
 冬: 白菜・大根・れんこん・ごぼう・ほうれん草・小松菜
 
スローフード: ファーストフードに対する言葉(イタリアで発祥)
 自分の国や地域の食文化を見直そうというもの。近年、流通のグローバル化により先進国のすべてがこの問題にとりくんでいる。アメリカではフードチョイス・フードファイトなどがある。
地産地消: その土地のものを食べ、伝統食を大事にしよう
身土不二: 人の体と住んでいる土地は一体であり、生まれた土地の四里四方の食物をとれば病気を予防できる
口中調味: 口の中で、味のないごはんをおかずの味で味付けしながら食べていくという、和食特有の食べ方
一汁二菜: ごはん・汁物・主菜(魚、肉)・副菜(煮物、野菜)
和食がアレルギー対策や食文化教育に良い(牛乳・卵なし)

『いただきます』: 命をくれるものへの感謝の言葉(仏教)
 
『ご馳走様』: 食事を用意してくれた人への感謝
 
最近の幼児の食生活
  • 栄養ドリンクが朝食で登園する子供もいる
  • 食事の最中うろうろする。姿勢が悪い子が多い
  • お弁当にカップめんを持ってくる子もいます
  • ばっかり食べ;おかずだけ先に食べて、次にごはんを食べる
  • 保護者が肉嫌いで、『動物がかわいそう』と影響をあたえる
  • 励ます言葉がけが、食べることを苦痛にしている
  • マヨネーズ味でなんでも食べるのは危険
  • スポーツ飲料の取りすぎは肥満、むし歯の原因になる
  • 牛乳の取りすぎは、貧血・コレステロールが多くなる
  • 高タンパク・高脂質がアレルギーを増やしている
  • 山芋でかゆくなるのと同じで、ナス・トマトでも起こる
食育の取り組み: 噛む→唾液分泌力促進→免疫力の高める
  • 子供には愛情をかけ説明して納得しなければ反映されない
  • 食材のもとの姿や料理の過程を見せることが大切
  • 魚をさばくところから実演するのも、命を頂くのだから粗末にしてはいけないことの教育となる
  • 食物を残す;料理の時子供たちに野菜を切ったり、ゆでたりという下ごしらえを手伝わせると、自分が食べている料理がそれなりの手がかかっていることが、だんだんわかっていく。
  • 食事の前のお皿やおわんの置き方のお手伝いをさせる
  • お弁当でも食育;食材の話題・お手伝い・みんなで食べる
  • 姿勢の悪い子に背筋を鍛えると背筋がピンと伸びてくる
  • 保護者も園のペースに巻き込んで、きっかけを与えましょう
  • 甘味自体を薄味にしていくことで、味覚が広がりやすい
  • シンデレラのかぼちゃ馬車サラダなど、きっかけを作る
  • 野菜を調理してサラダになる段階でのかかわりを持たせる
  • 朝早く起きて、食事の時間に血糖値を下げておく
  • 肥満;おかわりは週1回、野菜のおかわりはOK
  • おはしは3歳くらいから練習使用