モーニングスローフード作戦

目的と期待される効果

@ 朝食をたべる意義を教師が子供達に説明
朝食を摂る効果を教師自身が再確認し、指導が子供達にどの程度伝達され、行動に結びついているか、アンケート結果に反映される。
『これは大切なことであるから、このようにしましょう』という指導でどの程度、行動に繋がるか把握できる。

   【応用行動分析】
オペラント行動(個体が自発する行動、行動の結果によって、行動の出現回数が増減するような行動)
正の強化の定着→適切な行動をした直後に褒める
先行刺激→オペラント刺激→結果刺激(〜の時に〜したら〜なった)

   A. 子供達に、なぜ朝ご飯をたべるのかという枠組みを教える。
家族と一緒に、ゆっくりと食べると身体が温まり、ほっとした感覚を体験することより行動が継続される効果を期待する。
B. 孤食・欠食児童に対しては、食育体験アンケート結果およびその解決策を言語化・文章化する過程で、他児童の快体験感想や自発的な行動が褒められることを、感じ取らせることで動機と行動の変容を促す。
C. 家庭への効果は、快・不快の体験をした子供の感想とその解決策の結果から、子供がどのような潜在意識を持ち、どのような生活環境を望んでいるかを気づいてもらうことで、食環境の向上を促す。
また、不快の感想には家庭への配慮を十分に行う。
D. 食育体験や解決策を文章にして書く・考えることで、子供から『お母さん、朝ご飯食べよう!』という自発的な行動が定着されることを目的とする。
また、家族ぐるみで食環境を改善することで、生活習慣病予防・精神安定効果を向上する『食によるまちづくり』を普及する。

   食行動; だれと何をどのように食べるか!
家族(家族との会話・心の栄養)と朝食(朝食の内容)をどのように(ゆっくりと食べる:生活習慣病予防)食べるか!

A 課題:朝ご飯を、テレビを消して、家族といっしょにゆっくりと食べる。

   【医学的根拠】
人類は、飢餓との戦い(不足する食糧)のなかで、良好な代謝状態を獲得し進歩してきました。日本人は低カロリーである和食をベースとしているため、倹約遺伝子(肥満遺伝子)が欧米人より3倍多く、食形態が洋食化すると、肥満への影響が他民族より著しく反応します。現に、この25年で糖尿病は5倍に増えています。このようなメタボリック症候群は学童期には顕著に現れませんが、学童期の食行動の習慣化が中高年になって発症します。
このメタボリックドミノの上流すなわち生活習慣が獲得される学童期の食行動が将来の疾病予防に対して重要となります。
朝食を抜くと、身体はタンパク質を分解してエネルーギーを補給します。すると摂食中枢が刺激され、行動が攻撃的・排他的になり、イライラしたりキレやすくなります。行動と摂食には密接な関係があるのです。

   【課題の達成率とその目的】
1. テレビを消す
正確な咀嚼時間の測定。
テレビを消すことで、家族との会話の機会を増やし、食事をとうして家族との関わり(会話)をもつ事が出来ているかを把握する。
2. 家族と食べる
家族と食べる事の意義
孤食、個食の頻度
3. ゆっくりと食べる
生活習慣病と食行動で最も関連がある行動、は『早食い』である。
その背景には軟食(洋食化・ファーストフード)傾向がある。
『よく噛んで食べる』という指導での目的達成率の限界。
口腔と全身との関連(咀嚼・嚥下・唾液・五感・発音・呼吸・外観)
朝ごはんの咀嚼時間の測定について
(テレビの有無を分けて集計。テレビ関係なく集計。)
生活習慣が獲得される学童期への指導(中高年になってから影響)
4. 朝食の欠食理由
前日の就寝時間との関連
家庭環境に配慮
5. 朝ご飯の意義を、家族に話したか
子供の意識に朝ごはんの必要性があるか把握。
6. 朝ご飯を家族と食べたひと(快の体験)
朝食時の家族との会話
快の体験の感想
ゆっくりと食べたかどうか
食事について、言語として書く事の教育→食育
食事を作った人への感謝の言葉が文章として残る。
7. 朝ご飯を食べていない人、や孤食の人(不快の体験)
一人で食べた感想
ふだんの食事中の会話
家族との絆、関わり、精神状態の把握
欠食の理由
8. 朝ご飯や健康について
子供の関心度
味覚や食事に対しての言語・文章化
9. 朝ご飯の内容
主食、主菜、副菜、汁物、牛乳

B 第2アンケート(モースロの感想・みんなが朝食ための解決策)
  考える食育

【参考】
1日3回という食習慣は世界共通である。
親子3代で、違う食品を食べているのは日本だけ。(将来の疾病の増加)
摂食と行動は密接な関係があり、食が乱れると、行動が排他的・攻撃的になり、キレやすくなる→集中力・わがまま・協調性・拒否反応・無責任・登校拒否。
最近は、家庭で鍋料理をする家庭が減少している。
口腔は感覚器官である。だから清潔(清掃)しましょう!
行動心理学:注目→連想→欲望→比較検討→信頼→意志決定→満足
自分の味覚の言語・文章化による教育
噛む刺激(咀嚼回数)が少ないと、血糖値の上昇が遅くなり、満腹を感じるまで、時間がかかる。(1食で300i)そして肥満→生活習慣病となる。
人は食卓で『心の栄養』を食べている。家族の絆・人と人とのつながり・価値観・問題解決の対処など人と人との関わり合いを学んでいる。
2型糖尿病患者さんの食行動で『早食い』が最も生活習慣病と関連がある。
低インシュリンダイエット(GIグリセミック・インデックス)糖質の種類によって、血糖値の上昇に違いがある。玄米等は上昇速度も遅く、咀嚼時間も延長するため、効果的な食物である。
糖尿病の栄養目標は『血糖値を正常範囲で維持すること』