心と行動に繋がる食育

〜モーニングスローフード作戦〜

 近年、私たちをとりまく『食環境』は大きく変化し、子供達の肥満やアレルギー、味覚障害等『食』に対する認識不足が将来に与える影響に対して危機感があります。
 現在、1日の始まりである朝食の欠食率は小・中学生で14〜20%を認めており、孤食を含めた食生活は、子供の精神状態や将来の生活習慣病に影響を及ぼすことより、国の機関も含め教育現場でも食育の促進を啓発しています。

 (社)柏歯科医師会では、柏市役所健康推進課との栄養システム検討会にてモーニングスローフード作戦という食育体験アンケートを実施しています。
 小・中学生に朝食の意義を説明し、「学校の休みの日に、テレビを消して家族と一緒にゆっくりと朝ご飯を食べる」という課題を与えて、朝食にかける時間、摂取内容、欠食・孤食児童の朝食時の感想、家族との会話から子供の心に潜む意識調査を500名の生徒に試みました。
 朝食を家族とゆっくり食べるという『快の体験』と欠食や孤食という『不快の体験』のアンケート結果より、体が温まる・やる気が起きるという意見があると同時に、欠食によりイライラしたり、食に対する認識不足、本当は朝食を食べたいというような児童の意見を認めました。

 今回、柏市教育委員会の協力を得て柏市内全小・中学校生徒の3人に1人(小学校2学年・中学校1学年の約13000人)に対して、この食育体験を実施し、その結果を各学校にフィードバックすることで、再度子供達がその結果に対する感想と『みんなが朝ごはんを食べるにはどうしたらよいか?』という解決策を第2アンケートとして施行します。
 生活習慣が獲得される学童期に『味覚の言語化と考える食育』を体験することで、子供達自身が考えた食育対策にて、食育モチベーション向上システムを構築する試みが9月より実施されます。



 家族との食事は栄養のみならず、人と人との関係・家族の絆・価値観・問題解決の対処などを養う場であります。子供達の精神状態が安定するためにも、誰と何をどのように食べるか!を1度考えてみましょう。

(柏歯科医師会・大石善也)
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